So-net無料ブログ作成
検索選択

風呂に入りたくなる漫画 [読書]

最近、「聖おにいさん」とかミョーにマニアックで知的レベルが高いくせに下らない傑作が増えている気がしますが、また面白いマンガ見つけちゃいました。
書店で完全なる衝動買い。表紙と帯のアオリで即決だし。
「古代ローマの男、現代日本の風呂へタイムスリップ!」

 な ん じ ゃ そ り ゃ !


テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)




古代ローマの建築技師(風呂専門)がひょんなことで日本の銭湯にタイムスリップしその「進んだ風呂文化」に衝撃を受ける…もうイチイチおかしすぎるたまらん。
作者がポルトガル在住の女性ってのも驚きです。
話の合間にコラムも掲載されていて、古代ローマの風呂のうんちくも学べます。この点はほんっとローマ人とはお友達になれるよなーと思うんだ。
誰か、大江戸温泉のノリで「ローマ風呂」作ってみないかなあ。私は行きたいなあ。

ちなみに、イタリアで「我慢できねえ」って突然服を脱いで温泉に突入した日本人旅行客の話も超笑いました。
私もバースのローマ風呂で(冬)「今すぐここに入れろ」って思ったもん。

よし、やっぱりワタシ、次回の渡英の暁にはバースで風呂に入ります。

魔法使いの娘 [読書]

前から紹介しようと思っていた漫画がこの度最終回を迎えたので改めて書いてみる。


魔法使いの娘 (1) (Wings comics)

魔法使いの娘 (1) (Wings comics)




那州雪絵さんはもうデビュー当時くらいから大好きだった作家で、「ここはグリーン・ウッド」なんか初回から最終回まで雑誌で読んでた。
GWの終了後、「花ゆめ」から離れたりしたこともあって間まるまるすっぽり抜けていたのだけど、去年くらいに(たぶんGWがドラマになったあたり…)この作品が面白いとどこかで見て読み始めたら超面白くって、6巻大人買いして、今年くらいから他に読むとこないのに掲載誌まで買っている(PALMがまだやっててびっくりした)。
かんたんに言うと、昔の那州さんが得意としていたSF/オカルト系統の作品で、「日本一の陰陽師」の娘である自称「普通の女子高生」初音ちゃんが主人公。普通の暮らしを送りたいのに父親(=生活無能力者)のおかげで色々な事件にまきこまれてしまう…というコメディタッチではじめ数巻は展開するんだけど、ここ数回で話が核心に迫って来て、一気に最終回を迎えた次第。改めて振り返るとちゃーんと伏線を張って回収して、ストーリーがきちんと完成されたものになっているのが見事。この人は昔から終わらせるべきものはちゃんと絶妙のタイミングで終わらせるし、蛇足がないし、ほんとに読んでいて気持ちがいい〜。
また、終わり方がとてもいい終わり方だったのである。かわいそう萌え〜

…とは言いつつ、いったん区切りをきっちりつけた上で、また「続編」が始まるようなのでそれはそれで楽しみっス。

一気読み「アドルフに告ぐ」 [読書]

きのう、「意志の勝利」を観て来たところで、夜たまたまテレビをつけたら手塚治虫の番組をやっていて、なんとなく見ていたら「オリンピア」のフッテージが出て来てびっくりした。
アドルフに告ぐ」を描く前に、手塚さんはアシスタントを全員連れてこの映画を観に行ったそうだ。そして、御存知のとおりこの漫画は壮大なベルリン五輪の場面から始まる。

奇遇なものを感じて、なんだかとても読みたくなり、今日実家から持って来て今イッキに読んだ。

今更言うのもばかばかしいが掛け値なしの傑作だ。

この漫画は確か「ほぼ」リアルタイムで読んで、持ってるコミックス(残念ながらハードカバーではない)も初版がほとんどだったりするが、改めて読み返して一分の隙もなく面白かった。
番組によれば、この連載は「手塚さんの戦争体験を漫画に遺して欲しい」という出版社の依頼に対して描かれたものなのだそうだ。実際、神戸のユダヤ人一家の存在などは彼の実体験が元になっているらしい。
しかしひとりの少年の戦争体験をそのまま描くのではなく、ここまで壮大でエンタテイメントとしても一級の大作に仕上げ、なおかつ彼自身の一貫した戦争観/国家観を集成したものになっているのは、見事としか言いようがない。
改めて見れば、リトアニアのユダヤ人亡命、ゾルゲ事件、ワルキューレ作戦などの「有名事件」が、個人体験に基づくだろう終盤の空襲場面や日本国内の空気とともに、実に自然かつ効果的にフィクションの物語に折り込まれていて唸ってしまった。

カウフマンとカミルの物語はふたりの死でいったん終わりを迎えたけれど、この作品が中東戦争にまで言及したことは、彼らの物語は今も繰り返されているのだという作者の強烈なメッセージだろう。20年経っても状況はまったく変わっていないわけなのだし。

わたくしはまったく夏休みとかないので慌てて読んじゃいましたが、田原総一朗も「この夏読むなら」とお勧めしてましたし、お休みの方はぜひどうぞ。
この作品は、ほんとうにお金と才能をかけて映画にしたらきっとすごいものができると思うけど、絶対そんなものは実現しないと思うので、最近残念なことが続いている手塚プロのみなさまにはくれぐれも慎重になっていただきたいと思うのこと。


アドルフに告ぐ (1) (文春文庫―ビジュアル版)

アドルフに告ぐ (1) (文春文庫―ビジュアル版)

  • 作者: 手塚 治虫
  • 出版社/メーカー: 文芸春秋
  • 発売日: 1992/04
  • メディア: 文庫



「エル・システマ」 [読書]

SBYOの会場で先行販売され初日あっと言う間に売り切れた(っていうか出版社の人持って来る数少な過ぎ)この本、2日目の開演前に買って、やっと週末読み終わりました。

031_02.jpg

エル・システマ―音楽で貧困を救う南米ベネズエラの社会政策

エル・システマ―音楽で貧困を救う南米ベネズエラの社会政策




結構かためのハードカバーの本なのに超売れていたのは、やっぱり皆この希有なユースオケ、そして天才指揮者を生んだシステムに興味津々だからなのだろう。

このサブタイトルやSBYOにまつわる宣伝等でも「貧困/犯罪対策としての音楽教育」という面が大きくクローズアップされていることが多いエル・システマだが、歴史をたどってみると、実は初めは中産階級あたりを対象とした「ヴェネズエラ人の国民オーケストラを育てる計画」だったものが、のちに社会政策的システムにシフトしていったものだということがわかる。だからDVDで私が感じた「単純に全ての子に機会を与えるシステム」という印象は外れていなかったわけだ。
もうひとつ、意外だったのはこのシステマの成立に日本が大きく関与していたこと。ヴァイオリンのスズキメソッドを転用(導入に当たっての日本側とのすったもんだがいかにも南米ぽくて笑える)することによって大勢の初心者に教えることが可能になったという経緯が重要なポイントだったらしい。その後も楽器の寄付などの関連はあるようで、今回の来日もある意味満を持してのお礼参り(←本来の意味)的側面もあったのかもしれない。

改めてこのシステムが凄いのは、全国的に支部を持ち、とにかく音楽に触れる機会を誰にも平等に与え、無料で楽器を貸与し、さらに優秀なものは上位オーケストラに入れるという仕組みによってステップアップできる流れができていること。
折しも今週、BBCのHard Talkに登場したアシュケナージが、「クラシック音楽に触れる機会自体が減っていること」について語っていたのと対照的だ。もちろん、途上国では子供の娯楽の選択肢が少ないということもあるだろうが、やはり「触れる」機会の多少は重大だ。
ドゥダメルのようなずば抜けた「天才」はともかくとしても、このシステムの中からベルリンフィルに最年少で加入したエディクソン・ルイスのような優秀な演奏者が今後もどんどん出て来るのは必然と言えるだろう。

そして必ずしもプロの演奏家にならなくても、オーケストラという共同作業、他人の音を聴きながら併せて行くという行為が人間形成に効果的であるとか、共働きの親の子や貧困層の子供はこの活動によって安全な居場所を得、犯罪に巻き込まれなくなるということはあくまでサイドエフェクトではあるがやはり大きいと思う。今では刑務所でのオーケストラ編成も行われているという。徹底している〜
「ヴェネズエラで出来ることは他所でもできるはず」とドゥダメルは言っていたけど、果たして雑音や雑念のより多い「先進国」でそれが出来るのだろうか?BSで放送していた「クワイア・ボーイズ」のような事例を見れば、例えば整備された学校機構そのものを利用すればまるきり無理ではないかもしれない。
むしろ先進国ほど「犯罪に走らない」対策が必要じゃないかなと思える昨今の世相ではある。

余談:ヴェネズエラという国名がヴェネツィア(ヴェネシア)から来ているというのはこの本で初めて知った。湖近辺の都市の様子が似ていたかららしい。へぇ〜〜〜〜〜〜〜〜
余談2:チャヴェス大統領の過激発言のせいで「社会主義」というイメージがあるヴェネズエラだが国体的には共産主義ではない。社会政策を強烈に押し進めているだけなようなので、システマを旧ソ連のようなエリート音楽教育とパラレルにするのは間違いのようだ。システマはまず「オーケストラありき」の存在らしい。

続けて読むとやっぱり面白い [読書]

うーん会社帰りにモーニングのコミックスを2冊買い。我ながらなんだかなあ。
まったく毛色の違う二作品ですが、やっぱり作品というのはバラバラより続けて読むと違うなあって改めて思った。

GIANT KILLING 8 (8) (モーニングKC)

GIANT KILLING 8 (8) (モーニングKC)



試合という物語を続けて読むと、ダイナミズムとか躍動感とかやっぱり大きく違うなあと。実際の試合でもそうだけど、「生き物」だから流れが見えてくると本当に面白い。いや、良く出来てますこの漫画
おじさんサポvsウルトラ(スカルズ)の確執も、なんかどっちの気持ちも分かるだけにリアルで、またそういうエピソードの挟み方が絶妙なんだな。
でもってこのあとの展開知ってるけど「ここで切るかー!」って思うよね。行け杉江!

そして


きのう何食べた? 2 (2) (モーニングKC)

きのう何食べた? 2 (2) (モーニングKC)

  • 作者: よしなが ふみ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/11/21
  • メディア: コミック


1話ずつ読んでるとなんだか退屈に思えるんだけど、通して読むと妙にほのぼのして味わいが出てくるのは1巻で証明済み。ちょっと変なところって人間誰でもあって、そういう意味で人間味のある人々を描くのがこの人は本当にうまい。年齢的にちょっと身につまされる話も多かったりしてね〜
ちなみに、普通に出来そうなレシピは読む時はてきとーに読んでいるけど、一人暮らしを始めて重宝しております(1巻に出てる炊き込みご飯は本当にかんたんでおいしい)。今回はぜひ厚揚げローテーションに挑戦してみたい。

GIANT KILLING 7 [読書]

表紙が青かったので書店でスゲー探しちゃった。
この巻の内容以降は本誌で(立ち)読んでるのでやっと繋がったぞ。
しかし、この漫画の試合やスタジアムの空気の描き方の上手さは毎度毎度舌を巻く。
ダルファーと逹海が握手するあおりのカットとか、選手紹介のオーロラビジョンとか、いいよねえ〜
ナゴヤのブラジルトリオも面白かったけど、ガンナーズのキャラの立ち方もとてもオイシイ。

しかし、間に誰かの他人が書いた「自伝」とやらのチラシが挟まっていたのがとっても[むかっ(怒り)]


GIANT KILLING 7 (7) (モーニングKC)

GIANT KILLING 7 (7) (モーニングKC)




季節外れのThe Wicker Man [読書]


The Wicker Man

The Wicker Man




先日、洋書バーゲンでたまたま見つけて即購入!全然存在を知らなかったのですが、これ、監督&脚本家によるノベライズなんですわ。
もう、読んでる間中ずっと映画が見たくてみたくて、読み終わったのでもう早速映画も見ましたよ。ちなみにサントラもヘビロテでございました。

ウィッカーマン (ユニバーサル・ザ・ベスト2008年第4弾)

ウィッカーマン (ユニバーサル・ザ・ベスト2008年第4弾)

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • メディア: DVD


今日は完全版じゃなくて劇場版にしました(私の持っている木箱入りセットには両方入ってるのだ)。確かに小説のほうが彼らの書きたかった完全なストーリーなんだろうとは思います。完全版の構成はこっちに近いし、島の宗教の描写が緻密だし、ウィロウの裸踊りも1泊目じゃなくって、彼女の島での立ち位置がはっきりするし、いいのかもと思います。ただ、小説は時に若干冗長で、冒頭の「ハウイ巡査部長と婚約者の清純[黒ハート]バードウォッチングデート♪」は退屈で死にそうになります。サマーアイル卿とハウイの対決が長くて、ただの怪しいカルト教祖じゃないんだぞってところが分かるのもいいんだけどね。
でもやっぱりこの宗教描写や最後の日没、ウィッカーマンのビジュアルのもつパワーにはかなわないなあ。

というわけで、やはりこの作品は映画ありきだわ、と。ただ、映画をご覧の方の補完としてはかなり面白いですよ、このノベライズ。

モンティニーの狼男爵 [読書]

うーん、また佐藤亜紀に唸らされちゃった。
なんでかこの作品が抜け落ちていてつい最近買ったのですが、あの佐藤亜紀が18世紀おフランスだと??てのが初めの感想。
ま、おフランスはおフランスでも田舎のお貴族様の話ではあったのだけど、それでも改めてこの人の意外な引き出しには驚かされた。
田舎の男爵(じつは狼男)と、その妻(選りによって妻!)の恋愛物語を民話調な一人称語りで描いているのだが、普段のイメージとは変わった陽性の気の抜けたのどかさがとてもよい。まあ、古風な日本語表記にちょっとこの人風のペダンティスムを感じなくもないけど。20世紀初頭が専門だと思っていたこの人が、18世紀という前近代と近代の境目のびみょーで雑多な雰囲気をいきいきと写し取っているさまには感銘を受ける。
人が獣に変わるなどということが禁忌となった時代の19世紀的狼男ではなく、異様な事ではあるけど「あらまぁ」的な驚きで、このド田舎では笑っちゃうくらい自然に受け入れられているのが実にいい。人間と獣の境はずっと曖昧で、共生できていた最後の時代だったのかもしれない。
ナマグサ坊主の叔父とか、野心家の色男平民とか、老いてなお魔力に溢れる貴婦人とか、脇役も多彩かつ18世紀的だ。また、革命を乗り切り、老いて物語を語る設定の主人公、物語「後」の後半生がこれまた非常に面白そうなのだが、時々触れられるだけでばっさり切り捨てられているのもまあこの人らしいがもったいなくも巧みだと思う。いや、面白かったです。


モンティニーの狼男爵 (光文社文庫)

モンティニーの狼男爵 (光文社文庫)



ミレン主演でドラマ化を(無理か):The Uncommon Reader [読書]


The Uncommon Reader

The Uncommon Reader




そう言えばアラン・ベネット小説って読んだ事ないわ〜と思い、Bouldersでマルチバイ割引になってたこれを買ってみました(薄かったせいもあるけど)。
てゆーか、「女王陛下が突然読書に目覚めて周囲を巻き込む」ってストーリーラインだけで面白そうでしょ?いやもう、ベネット節フル活動で皮肉っぽくて、それでいて君主とはみたいなところにもさりげなく踏み込んでいて面白かったです。これで英国文壇にもっと詳しければもっと笑えたのになあ(詳しい方には必読と思われる)。
また陛下の性格描写がカッコよくてファンとしては実に楽しい。
本についての本であるので、まあ映像化とかには向かないですが、ついつい本物あるいはミレン様で想像してしまうのであります。

GIANT KILLING [読書]

この「読書」のところを見ると私がまるで漫画ばっかり読んでるみたいですが、本を読んでいないわけではありません。ただ、書くことが特になかったり、あとはなかなか終わらなかったりしているだけです…と、言い訳がましいな。
あと、ちょっと最近マンガ読みたい気分になっているのだ。
前からタイトルだけですごく気になっていたやつ、たまたま本屋で試し読み本を読んでちょっとグッと来て買っちゃいました。

イングランドリーグファン、つかFAカップ好きな人ならこのタイトルだけでわくわくしますでしょ?実際メインの舞台は日本なのだけど、冒頭の「イングランド5部リーグのクラブがベスト32進出」って設定、そしてサポータースタジアムの描写が良くってねえ〜。
訳あって現役を退いた30代の若い監督が古巣を率いてジャイアントキリングを目指すっていう設定も面白い(キャラは全然違うが、クリス・コールマンを思い出した)。
日本のスポーツマンガってどうにもアマチュアっつかスポ根が抜けない感じで、未だにプロフットボール(特にクラブ)を描いた作品で「シャンペン・シャワー」を超えるものはないと思っている私ですが、これは面白い。

でもねー、なんかこういうの読んでいると「地元の『自分たちの』チームを応援する」ってことが羨ましくなっちゃうんだよね。「私のチーム」はえらい遠いところにあるからね。Arsenal好きの友人にもJのチームも応援している人は多いけど、私には2つも追うのは無理なのだ。

でも、なんとなくジャイアントキリングな雰囲気を味わいたくて、今度の天皇杯QFに行ってみようかなってちょっと思った。

GIANT KILLING 1 (1) (モーニングKC)

GIANT KILLING 1 (1) (モーニングKC)


メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。