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答えはフットボールで:Jack Wilshere (The Times, 04Dec) [Arsenal]

こないだの某誌の記事も薄かったんで、改めてこのタイミングで。The Timesのジャック・ウィルシャーインタビュー
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ソーホーの街角で出会った二人のティーンエイジャーが、微笑み、手を握って最後に会った時のことを話す。その時とは、ArsenalとWest HamのU16チーム同士の対戦だ。それから3年も経たないうちに二人の間は大きく離れてしまった。Jack Wilshereはイングランドの最もエキサイティングな若手選手となり、Kareen Leighはホームレスのシェルターに暮らしている。
Wilshereは当時から才能があった、とLeighは言う。その日、Wilshereは『完全にゲームを支配』し、彼のWest Hamは10-0で負けたのだ。そのままフットボールに集中し、努力を続ければ偉大なプレイヤーになるだろうと誰もが既に感じていた。
だが、Leighのほうは集中も努力も続けることができず、道を踏み外してしまった。West Hamから放出され、母親にも家から「蹴り出され」、簡易宿泊所に移り、フットボールは忘れて行った。彼の話を聞くと、Wilshereの顔は曇る。
一時交差したこの二人の人生が再びふれあうことになったのは、Arsenalが今シーズンのチャリティとして、Leighや他の若者たちが保護を受けているホームレス基金、Centrepointとパートナーシップを結んだからだ。
Wilshereや彼のチームメイト、Arsene Wenger監督およびクラブのディレクターは1日分の給料をCentrepointに寄付し、総額50万ポンドを集めてDean Streetにある施設の改修のための資金とした。ここではホームレスの若者たちが路上を脱出する為のスキルを教えている。
2年前、まだプロ初年度だったWilshereはブーツ1組をチャリティに寄付したが、その時年上のチームメイトたちは4桁5桁の金額を寄付していた。今年更新されたばかりのWilshereの新契約は日給5000から8000ポンドと噂されている。実際はいくらにせよ、Leighの話を聞いたあとでは、彼は喜んでその金額を寄付したいと考えている。

「目から鱗が落ちた気分だよ。周りや家族のサポートを得ている自分がどれだけ幸運かということを思い知った。今までどれだけ恵まれていたか。幸運というのは本当に大きな要素だし、得たチャンスは逃さずつかまなければならない。そして、そこからどれだけの物を犠牲にできるかが肝心なんだ。ただうまいだけでは足りない。何かを犠牲にしてトレーニングに力を注がなければいけないんだ。友達に誘われても断れるようでなければ」
Wilshere自身、過去数ヶ月の間にそのことを改めて教えられたかたちだ。イングランドU21監督のStuart Pearceは「ボールから目を逸らした」という理由で、9月のポルトガル戦から彼を外したのだ。
さらにその後、ケンジントンのクラブで喧嘩に巻き込まれ、警察の注意を受けて不本意に新聞の紙面を飾ることになる。
「あれ(報道)はショックだった。1年前ならそんな騒ぎにはならなかったはずだから」Wilshereは振り返った。「でも、そう言うことにも対応しなくちゃいけないんだ。とにかくピッチに戻ってフットボールで証明したいと思った。監督(Wenger)がどう思うかだけが心配だったけど、彼は選手を信頼して話をしてくれる人だ。ちゃんと説明すれば分かってくれる」
Pearceの批判についてはこう語った。
「残念ではあったけど、監督が決めるべきことだからそれを尊重するよ。若い選手にはとにかく集中して先に進むことが大事だと思う。ボールから目を離さず、フットボールに集中すべきなんだ」

<中略>
「昨シーズンBoltonにローンに出たことは自分に取ってとても大きかったと思う。プレミアリーグのフットボールとは何かということを理解できたんだ。リザーブでどれだけ試合に出ていようともリーグの試合経験に及ぶ物はないよ。すごく多くのことを学んだし、Owen Coyleは素晴らしい監督だった。もちろんDavies, Cahill, Robinsonと言った他のプレイヤーたちもね」
「ローンで経験を積んで戻ってこい、ていうのがArsenalの考え方なんだ。今年まさかこれほど試合に出れるとは思っていなかったけど、ボスはとても良くしてくれている。彼はいつもトレーニングでも試合後でも話しかけてくれて、良かったところや悪かったところを指摘してくれるんだ。
何がいいって、彼は決して満足はしないんだよ。良いゲームをしたら、もっとできるはずだと言ってくれるんだ。確かCescも以前似たようなことを言っていたけど、今の彼を見れば分かるよね」

Wilshere自身がそれを証明したのは今シーズンの開幕戦、Liverpool戦のことだ。中盤の人員不足で彼は先発し、見事に存在感を示した。エリア際でボールを失ったことでLiverpoolのゴールにつながった責任は多少あったかもしれないが、MascheranoやGerrardに対して見事に対応し、今季の活躍を方向付けた。
その前の週、代表のハンガリー戦でデビューを果たしたWilshereは宿泊先のホテルでGerrardに緊張しながら自己紹介したばかりだった。
「GerradとScholes、そしてもちろんCesc Fabregasが僕の目標とするプレイヤーだよ」とWilshereは言う。「GerrardやRooneyといった人たちと一緒に夕食を取ったわけだけど、Gerrardはわざわざ僕のところに来て『やあ、Steven Gerrardだよ』って言ったんだ。僕は『やあ、Jackだよ』って返した」
「Rooneyを試合前にトレーニンググラウンドで観たときのことも覚えているな。トレーニング中、彼はほんとうにただの子供みたいに楽しそうにボールと戯れてるんだ。試合前に僕のところに来て『緊張してる?』って聞いた。『ちょっとね』って答えたら『楽しめよ』って」
実際、Wilshereは楽しんだはずだ。Arsenalの流儀を教わって育ち、Reebokで鍛えられた彼はWengerのファーストチームでの生活に違和感なくとけ込んだ。「なじむのは楽だったよ。数が足りない時なんか、監督はいつも若手をトレーニングに参加させていたしね。14歳の時Henryと一緒にトレーニングに参加したことは忘れられないよ。彼のことは今Fabregasを尊敬しているように尊敬していた。ここでは誰もが助けてくれるんだ」
「Theoみたいに、若いうちからプレッシャーを掛けられていた人と話せるのもありがたい。彼はとっても頭がしっかりしてるんだ。色んなことをずっと言われて来たからね。『いちいち気にするなよ。うまくいかなくても、若いうちは当然なんだ。努力するだけだよ』と彼は言ってた。僕もその通り努力してる。特に右足とシュートは改善したいんだ。もっとゴールを決めたいね」
WilshereはAston Villa戦でようやく-よりによってヘディングで-スコアシートに載ることができた。だが、彼とArsenalの前にはまだまだ課題が残っている。2005年以降トロフィを勝ち取っていないし、Spurs戦のように簡単にポイントを失ってしまう傾向がある。
「あの試合のあとは監督も選手も同じ状態だった。ショックだったよ。確かにArsenalはしばらくタイトルを取っていない。耐えればいいってものでもない。最後のタイトルから5年経っているけど、まだチームに入って3年の僕でさえ長く感じるんだから、CescやRobinの気持ちは想像がつくよ。僕らは皆本当にタイトルに飢えてるんだ」
jackthelad.jpg

(by Oliver Kay)
*この欄外にLeigh君とCentrepointのことが出ているのでまた改めて掲載します♪
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コメント 4

Toku

記事の翻訳、ありがとうございます。

あの水曜の試合の後に読むと、さらに胸が詰まるものがありますね。

今考えると、Owen Coyleには本当に感謝せねば。


選手はもちろんですが、当然ファンも本当にタイトルに飢えております。

来週の日曜が待ち遠しいであります♪

まず一冠を!
by Toku (2011-02-20 00:22) 

たけうち

>tokuさん
ほんと、Coyleには感謝感謝ですね。本人もほんとBoltonのこと未だに気にしていますし、すごくいい経験をしたのでしょう。
誰かが言っていたけど、ひとつタイトルを穫った状態でセカンドレグにいけるのって大きいと思います!
by たけうち (2011-02-20 10:46) 

mutsumi

こんな丁寧な記事を発信しているイングランドのメディアがうらやましいなぁ。
おかれた環境や本人のちょっとした心持でその後の人生が変わるのはよくあることだけど(運はどうにもならない)、こんな若い時にそれを目の当たりにしたショックは相当なものがあったと思います。

もう、わがままは言いません。19番君を大事に大事にしてね。

by mutsumi (2011-02-21 21:21) 

たけうち

>mutsumiさん
諦めてくれてありがとう(笑)
ちょうど私が観に行ったFulham戦がこのCentrepointをアピールする日だったので、こういうインタビューをクラブがセッティングしたのだと思います。普段Timesなど買わないのですが、たまたまEmiratesでこの記事を読んでいる人がいたので買いに走りました。
まだ訳していない囲み記事のほうですが、CentrepointではホームレスワールドカップもサポートしていてこのLeigh君も出たそうです。ボスが今年の大会の実行委員長になっているのですが、その縁かもしれません。
by たけうち (2011-02-22 13:15) 

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